※稼働品ですが、動作時間は計測していません
■キズ汚れ程度
風防:中
裏蓋:小
ベゼル:小
ベルト:新品社外品
カレンダー:早送り不可
■ 1. 登場時期と背景(1970年前後)
キングセイコー 5626-5010 は 1970年前後に製造された後期キングセイコーの代表作 です。
5626系は、1968年の45KSと並び「最後期の手巻不要の高級自動巻きKSシリーズ」として位置づけられています。
この時代、セイコー社内では:
諏訪工場(グランドセイコー、56系GS)
亀戸工場(キングセイコー、56系KS)
が競争的に高級機の開発を進めており、5626シリーズは亀戸工場が誇る最後期の KS ハイビートムーブメントでした。
■ 2. ムーブメント:Cal.5626(ハイビート・自動巻き・瞬間日付送り)
● ハイビート 28,800振動
キングセイコーの誇る高精度ムーブメントで、当時としては非常にハイスペックでした。
● 自動巻き + 手巻き可能
それ以前の44KSには手巻き専用のものもありましたが、56KSシリーズは現代的仕様に進化。
● カレンダー:デイデイト(瞬間切替)
日付・曜日の瞬間送り機構を備え、当時の国産機としては最先端。
● 精度
公称スペックは
日差:+5〜−10秒(KS規格)
「クロノメーター規格相当」と評されるほど優秀でした。
■ 3. 5626-5010 の特徴
5626系の中でも 5010は比較的初期のケースデザイン で、次のような特徴があります。
● 丸みを帯びたケース
後期に増える“セイコースタイル(太いラグ、ファセットカット)”よりも柔らかいデザイン。
● ドーム風防
クラシカルなアクリルドーム風防を採用。
● シンプルで端正な文字盤
初期56KSらしい、控えめで品のあるデザイン。
● 裏蓋の盾メダル
当時のキングセイコー象徴である「KSK盾メダル」が装着されている個体が一般的。
■ 4. 5626-5010 の位置づけ
キングセイコーの中で 5626-5010 は次のように評価されます:
56系 KS の初期型のひとつ
後期に増える直線的な“セイコースタイル”ではなく、
クラシカルなKSデザインを残した最後の時代
機械は成熟した56KSハイビートで、実用性が高い
GSとKSの競争がピークだった時代の作品
■ 5. その後と56KSシリーズの終焉
1970年代半ばの クォーツショック により、
高級自動巻きであったキングセイコーは次第に生産縮小し、
56KSシリーズを最後期に 1970年代後半で生産終了 となります。
そのため、5626-5010 は
「キングセイコーが機械式高級時計として頂点にいた最後の黄金期」の一本
と評価されます。
■ 6. 総評
5626-5010 は
クラシックなデザイン × 高精度ハイビート × 最終期のKS品質
がそろった魅力的なモデルです。
現代でも整備すれば高い実用性を持ち、
デザインも派手すぎず、ヴィンテージ・セイコーの中でも人気の高い型番です。
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